・アドラー心理学について知りたい
・アドラー心理学を改めて確認したい
・コンプレックスを克服したい
・幸せな人生を歩みたい
・アドラー心理学のオススメの本を知りたい
Monaです🐧✩
話題になった『嫌われる勇気』を読んで、アドラー心理学の教えにがっつり感銘を受けてしまいました
自分の中でコンプレックへの悩みが渦巻いていることや、自分の性格に幸福を遠ざける問題があることを実感していたこともあり、アドラーが指摘することがグサグサと突き刺さったのです
その割には、「アドラーってどんなことを言ってるの?」と聞かれた際に、上手く説明できませんでした…。
アドラー心理学について学んだことをまとめておこうというのが、今回の記事です!
ではさっそく参ります!
アルフレッド・アドラーとは
Alfred Adler (1870/2/7ー1937/5/28)
・ 約150年前にウィーンで生まれた心理学者
・「個人心理学」を生み出す
・第一次世界大戦で軍医として、陸軍病院に所属
・戦後のウィーンに児童相談所を設立
・執筆よりも講演や講義を中心に活動
・心理学の三大巨匠(フロイト・ユング・アドラー)の一人とされる
アドラーを学ぶ オススメの本
まずはアドラー心理学を学ぶためにおすすめの本を紹介いたします!
まずは、こちらから読むことをおすすめします
大変話題になっただけあり、面白くサクサクと読み進めることができます
アドラーの教えは簡単には納得し難い部分もありますが、青年の誰しもが経験したことのあるような悩みや、質問に対し、納得できるまで先生が回答するといった会話形式で非常に分かりやすいです
『嫌われる勇気』の続編であり、復習としてより納得を深め、落とし込むことに役立ちます
アドラーが残した言葉と、その言葉に対する解説が短編集のように100個綴られています
右のページにはアドラーの言葉、左のページには解説(290字以内)、と大きめの字で簡潔にまとめてあり、とても読みやすくオススメです
簡潔に絵や図で分かりやすくまとめられています
個人的にはいきなりこの本から学習し始めるというよりは、復習に役立つのではないかと思います
アドラー心理学とは?
人間は社会的存在
・社会への所属欲求が人間行為の源泉
・集団の中に自分の居場所を見つけることをめざして行動
目的論
・全ての行動には目的がある
・行動の目的は未来にある
・人間には選択・決断の自由がある
<フロイト心理学>
人間は動物的な存在
・動物的本能が人間行動の源泉
・本能的衝動に突き動かされて行動する
原因論
・全ての行動には原因がある
・行動の原因は過去にある
・人間は本能や環境の犠牲者である
アドラー心理学は、「人間」として、社会との繋がりを重視していた点が特徴的です
また、過去や原因に焦点を当てるフロイトの考え方と大きく違う点は、常に過去よりも未来や目的に焦点を当てて考えていることです
私自身も、アドラー心理学の未来に役立たせることに有効で前向きな点が気に入りました
”役立つ心理学”として現代でも注目されている理由の一つではないかと考えられます
「仕事、交友、愛」が重要となる
↓
↓
劣等コンプレックスにより生まれるため、
これらを克服する活力「勇気づけ」が必要
共同体感覚を養うことが大事
・ありのままの自分を受け入れる
・他者を信頼し仲間だと認識する
・仲間である他者に貢献したいと思う気持ちを持つ
・他者への貢献こそが最大の幸福
・成功や幸せを目標とするのではなく、
困難を乗り越えながら日々を幸せに生きることが大切
アドラー心理学 5つの理論
アドラー心理学で唱えられる代表的な理論は、大きく分けて5つあります
〜人生は自分が主人公〜
大事なのは過去ではなく未来
自らの運命を創造する力がある
〜人の行動には目的がある〜
過去の原因は大切でない
原因はなんらかの目的を達成するために用いられる
〜人は心も身体も結びついた存在〜
感情や行動にも、意志を持った目的が必ずあり
心と身体を1つの個体ととらえる
〜誰もが自分だけのメガネを通してものを見ている〜
自分の主観を通して物事を把握する
間違った偏見を持たずに正しく事実を知った上で、物事を考えることが大切
〜すべての行動には相手役がいる〜
悩みはすべて対人関係からくるもの
幸福は良好な対人関係があってこそ感じるもの
これらは全て繋がっていると考えられます
重なり合う部分が多く分類が難しかったのですが、それぞれの詳細を記してみました
① 自己決定性
〜人生は自分が主人公〜
大事なのは過去ではなく未来
自らの運命を創造する力がある
「目的」が「ライフスタイル ≒ 性格」を形成する
↓
プラスの目標・目的(他人と協力する、他人の役に立つ等)を持つことで、生き方・性格・人生に変化をもたらすことができる
× 遺伝・環境・病気・過去を言い訳にして問題から逃げる
⚪︎ 過去は変えられないが、未来は自分次第で変えていける
② 目的論
〜人の行動には目的がある〜
過去の原因は大切でない
原因はなんらかの目的を達成するために用いられる
「原因」は、なんらかの目的を達成するために用いられる
「⚪︎⚪︎ができないのは××︎のせいだ」のように、原因をつくるのは
「××(欠点・病気・状況)だから仕方ない」
「××(欠点・病気・状況)の割にはすごい」と自分が思えるようにする(言い訳をする)ため
↓
「もしも××じゃなくなったらどうする?」
のように、口実が通用しない状態になったらどうするかを問うことは、現実と向き合うきっかけになり課題の判明に役立つ
③ 全体論
〜人は心も身体も結びついた存在〜
感情や行動にも、意志を持った目的が必ずあり
心と身体を1つの個体ととらえる
感情は目的を遂げるための手段である
泣く、怒る、嫉妬、不信といった感情も、目的があって生み出されるもの
感情や行動にも、意志を持った目的が必ずあり、心と身体を1つの個体ととらえる
→自分に注目させ、相手を自分の支配下に置いて、優越感に浸りたい
→自分に注目させ、自分の支配下に置いて、安心したい
因みに…
これらは、強い劣等コンプレックスがあるため起こす行動
相手を支配したいという気持ちが生まれるのは、他者を仲間と思えないライフスタイル(性格)によるもの
対人関係を「闘い」ととらえ、「勝とう」と思うがゆえに、いびつな感情が生まれる
・横つながりの人間関係を重視することが大切
・自分の正しさを主張するような物言いはせず「そういう考え方もある」と思えることが大切
④認知論
〜誰もが自分だけのメガネを通してものを見ている〜
自分の主観を通して物事を把握する
間違った偏見を持たずに正しく事実を知った上で、物事を考えることが大切
基本的なライフスタイル(性格)は幼少期に身につき始め年齢とともに定着していく
偏見の中でも認知の歪みが激しく有害なものを「ベイシック・ミステイクス(基本的な誤り)」と呼び、一度定着すると変えるのは難しい
子どものうちに、ベイシック・ミステイクスを持たないようにすることと、共同体感覚(仲間意識)を養う援助が必要
お金について
「金持ちになることを幸福と考えて、金儲けばかりに走る人は、手段と目的を混同しているため、いつまで経っても幸福にはなれない」と考える
幸福のためには「何を持っているか」ではなく、持っているものを用いて「何をしているか」を重視
子どもは親の口癖を真似するのと同じように、価値観も知らず知らずの間に身につけてしまう
お金の価値を過大評価するような家庭や、「仕事=お金」の価値観が強い家庭で育つと、仕事の問題を金銭でしか考えられなくなる恐れがある
ブランド品や高級なものばかりを価値があると考え、安価なものを使用している人を見下すような価値観、
給料が安い仕事をしている人を下に見るような価値観、
お金持ちかそうでないかで優劣をつけるような価値観、
を持っている人は、もしかしたらそういった価値観の家庭で育ったのかもしれません…
身についた価値観は変えていく事は難しいが、プラスの目的・目標を持てば変えていくことも可能だと考える
将来子どもを育てるようなことがあれば、偏った価値観を植え付けさせぬよう、今から誤った偏見はできるだけ排除していければと思います
⑤対人関係
〜すべての行動には相手役がいる〜
悩みはすべて対人関係からくるもの
幸福は良好な対人関係があってこそ感じるもの
人生に不可欠な3つの課題(ライスタスク)
① 仕事
② 交友(友人付き合い)
③ 愛(家族)
3つのライフタスクのいずれも、人間関係を伴うものであり、
対人関係をうまく進めることが人生においてもっとも重要な課題
・別個ではなく互いに影響を及ぼし、どれ一つとして欠けてはいけない
↓
大切な人との関係の悪化
↓
幸福感が下がる
↓
仕事の効率が悪化
↓
幸福感が下がる
「人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」
と唱えていますが、確かに考えてみたら、小さな悩みや、落ち込むこと、コンプレックスも人の目を気にしてのことであったりと、辿っていくと対人関係に行き着く気がしました
コンプレックスの克服
人生において重要な「対人関係」の妨げとなるものは、劣等コンプレックス
・劣等コンプレックス…課題から逃げ出すほどの強い劣等感を抱くこと
・優越コンプレックス…これを隠すべく優越感に浸れる要素を探し出し、自分を飾り立てようとする
→これをする限り、劣等感を克服できず前に進まない
「虚栄心」の背景には劣等感がある
「仕事という大きな競技場を離れて、気まぐれで別につくった第二の競技場で認められたいという欲求を満たそうとする」
「虚栄心は、人生を混乱に陥れる最も本質的な要因だ」とアドラーは考え、このような習慣に警鐘を鳴らす
→ 虚栄心を捨て、劣等コンプレックスの克服が必要
・大勢の人が同じ劣等感を持っていると知る、考えること
・周りを仲間と思える、リラックスできる環境に身を置くこと
・他人と協力できる姿勢でいること
・一歩を踏み出し、行動する勇気を持つこと
前向きな行動に必要となる
「勇気づけ」…自分や他人に対して困難を克服する活力を与えること
勇気づけに欠かせないのが
「共同体感覚」…家族、会社、地域、国などの共同体に自分の居場所があると思えること
「自己受容」…ありのままの自分を受け入れること
「他者信頼」…他者を信頼する仲間と思い、周囲の人は自分を援助してくれると思うこと
「他者貢献」…仲間である他者に貢献できる、貢献したいと思うこと
幸福な人生を送るためには
・「幸せ」を感じるためには「共同体感覚」が必要不可欠
・人間にとっての幸福は「他者への貢献」と考える
・何を持って成功や幸せとするか、
何を目標に掲げるかによって、幸福な人生を送れるかが決まる
→誰かに親切にするだけで幸福感を抱ける
→自分に目もくれぬ人や批判する人がいるだけで満足感を抱けなくなる
愛の課題
「愛や結婚も、二人の幸福のためだけではなく、人類の幸福のためのものでもある」
たった一人では生きていけず社会の中で生きる人間にとって、”生まれてきた子どもを人間社会の真の有用なメンバーになるように育てること”や、”仕事”や”奉仕活動”は、社会に貢献することと考えらえる
<パートナーと幸せに過ごすためには>
「「恋に落ちる」とは本当の愛を経験することであり、結婚や性的行為の土台となるものではなく、二人の結婚や性的行為がうまくいった結果として得られるものだ 」
相手を信頼する「他者信頼」と、相手に貢献したいと思う「他者貢献」がパートナーとの良好な関係に欠かせない
仕事や対人関係の課題としっかり向き合い、自分よりも相手に関心を持ち、
「あなたには価値があり、他の誰にも置き換えることができない」など、
不動の居場所があるのだと感じさせることが二人にとっての幸福となる
× 言わなくても伝わるだろう
◯ しっかり行動・言葉で愛を伝える愛情表現が大事
最後に
幸せな人生を送るためには仕事、交友、愛の3つの課題に取り組むべきであり、課題を解決した先に幸せがあるのではなく、課題に取り組む日々の中に幸せがある。
幸福な未来を求めるのであれば、今日一日をいかに幸せに過ごすかを考えることが大事。
日々精一杯生きることで、何らかの形で他者や未来に貢献することができる。
以上、私なりのまとめでした!
アドラー心理学についてよく知らなかった方にも興味を持っていただいたり、学んだことがあった方にも復習に役立ったりしたら、光栄です
知識だけあっても実践していかなくては意味がありませんので、日々アドラーの教えを思い出しては少しずつ良い方向に変えていければと思います🐧♪
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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